香港、健康になる食の秘密その2〜後藤みのりさん(福臨門酒家)
香港の広東料理の名店、福臨門酒家(ふくりんもんしゅか)の後藤みのりさんに、香港、健康になる食の4つの秘密を教えていただきます。
今回の秘密は「自分の食べるべきものがわかる」ことです。
香港、健康になる食の秘密その2 自分の食べるべきものがわかる
香港の人は自分の体質や体調をよくわかっています。大きく、熱がこもりやすい体質と冷えやすい体質にわけられ、どちらかに偏るのはよくないことです。自分の体質やその日のコンディション、季節などから、食べるべきものを決めます。そのような知識は幼少の頃から培われているのです。体調が悪いときも薬に頼るのではなく、食べて治すことを心がけています。
たとえば、夏は体の熱をとる食材である冬瓜を食べて、体の中から熱を外に出し、冬には保湿効果のあるアーモンドを食べます。物理的に体を冷やすのではなく、中からというのが効果的なのです。また、吹き出物が出来たらウォータークレソンを食べるなど、医食同源という考えが根付いていて、体のために何が必要かを考えます。若い人でもこのような知識が豊富で実践しています。食材や調理法についても詳しいので、レストランでもきめ細かなオーダーをします。季節ごとに食べるべきものを理解し、体調を考えて食べ物を選ぶ。香港の人々が自然にやっているこの食生活が、健康の秘訣です。
丸の内サロンはインターFMで月曜から金曜日までお昼の12:10〜12:30放送中です。
後藤みのりさん
Minori Goto
香港の広東料理の名店「福臨門酒家」広報主任。「福臨門酒家」は香港をはじめ銀座、大阪、丸の内、上海、北京などに展開し、最高級の素材と伝統の調理法で本場の味を提供している。最近、メニューをリニューアルし、香港の家庭料理など、気軽に食べられるメニューが豊富に。http://www.fukurinmon.com/
福臨門酒家のおすすめメニュー2
蟹肉入り海老と卵の炒め
昨日ご紹介した「海老入り広東風オムレツ」と同じ卵を使った炒め料理。こちらは蟹肉と細切りにした海老、もやしなどを一緒にパラパラに炒めます。ここにフカヒレを入れると蟹肉炒桂花翅という高級な料理になりますが、この料理はおうち料理なのでフカヒレ抜きで。